前回まではプロジェクトの立ち上げまでの解説をしましたが、
本記事ではFinal Cut Pro Xで実際に動画ファイルを読み込んで、カット編集するまでの流れについて解説をしていきます。
今回の内容を習得すれば最低限の編集はマスターできますし、簡単な映像作品も作ることができます。
以下の流れで解説をしていきます。
本記事の流れ
- 動画ファイルの読み込み方法
- タイムライン上へのクリップ配置方法
- クリップのカット方法
動画ファイルの読み込み方法
Final Cut Pro Xで動画ファイルを読み込む方法はいくつかあるので、そのうち良く使うであろうやり方について紹介します。
1.メディアを読み込む
1つ目のやり方は、動画ファイルを読み込むにはFinal Cut Pro Xメインウィンドウ内の左上にある「↓」から読み込むことができます。
「↓」を押すと別ウィンドウが展開されるので、そこからお好きな動画ファイルを選択しましょう。
読み込んだ動画素材はブラウザに保存されます。
参考プロジェクトを立ち上げる前であれば、「メディアを読み込む」からもできます
2.ドラッグ&ドロップで直接ファイルを読み込む
2つ目のやり方としては、直接Finderなどからドラッグ&ドロップでブラウザにファイルを読みこむ方法です。
上のやり方のように、複数ファイルを同時に読み込むこともできます。
個人的にはこのやり方が直感的で分かりやすいのかなと思います。
タイムライン上に読み込んだ動画ファイルを配置する方法
次に読み込んだ動画ファイルを実際にタイムライン上に配置していきましょう。いよいよ本格的な映像制作の第一歩です。
タイムライン上に動画ファイルを配置するには、ドラッグ&ドロップで動画ファイルを読み込んだ方法と同じように、ブラウザからのドラッグ&ドロップで配置することができます。
もちろんファイルを1つ1つ配置することもできますし、
上のやり方のように複数のファイルを同時にタイムライン上に置くこともできます。
また、長時間の動画ファイルの場合などで、ファイル全部を配置するのではなくその中の一部分を読み込みたいときには
キーボードの⌥(オプション)、⌘(コマンド)、 ⇧(シフト)のいずれかを押しながら動画クリップをドラッグすれば、任意の部分だけを配置することもできます。
長回ししている動画ファイルの一部分だけを取り込みたいときには必須の機能です。
長いファイルをそのまま読み込むと重たくなるのでね…^^;
タイムライン上でのカット編集のやり方
さぁいよいよ読み込んだ動画ファイルを実際にカットしていきましょう。
カットをすると、本格的に”編集”をしているような感覚になると思います。
まず、最初に用語の説明をします。(単なる定義の話なので特に難しく考えなくていいです)
Final Cut Pro Xでは、カットのことを「ブレード」といいます。
なので、本講座でも以降はブレードという単語を使っていきます。
(今まではイメージがしやすいようにあえて「カット」という言葉を使っていました)
ブレードのやり方も複数あるので、いくつかの方法をご紹介します。
1.ブレードツールを使う
タイムラインウィンドウの少し上に、ツール選択ができる箇所があります。
(初期状態であればポインターの絵になってるところです)
そこをクリックして、開かれたポップアップからブレードツールを選択することができます。
もしくは単純にショートカットキーとしてキーボードの「B」を押すことでもブレードツールに変更することができます。
(もとに戻す場合は「選択ツール」を選ぶかショートカットキー「A」で元のツールに戻すことができます)
そうしたら、次はブレードツールを使って、タイムライン上のクリップをブレードしていきましょう。
やり方はシンプルで、クリップ上の任意の場所でブレードツールでクリックをするだけでブレードができます。
これで不要な場所をブレードすることができます。
2.ショートカットキー ⌘+B を使う
2つ目の方法はショートカットキーを使う方法です。
デフォルトではショートカットキーの「⌘+B」がクリップのブレードに当てられています。
(このショートカットキーは任意に自分好みでカスタマイズすることもできます)
ではショートカットキーを使ってクリップをブレードしてみましょう。
ブレードツールを使った時と同じようにクリップをブレードすることができました。
ブレードツールとショートカットキーの使い分けについて
ブレードをする方法として2つのやり方をご紹介しましたが、2つの使い分けについてざっくり解説します。
(個人の好みなので、あくまで参考程度で大丈夫です)
ブレードツール
・大まかなブレードをするのに向いている
・多くの箇所をブレードするのに向いている
・逆に細かい精細なブレードには向いていない
ショートカットキー
・フレーム単位で細かいブレードが必要な時に向いている
・ブレードツールを選択する必要がないので、動線が短くて済む
・大雑把なブレードで多くの箇所をブレードする場合はブレードツールの方がいい
ブレードした不要な箇所を消す方法
最後にブレードした不要なクリップを消す方法を解説していきます。
不要なクリップを消すときは「選択ツール」で不要クリップを選択した状態で
キーボードの「⌫(バックスペース)」で削除することができます。
ということで、これで動画ファイルを読み込んで、ブレード、不要クリップの削除方法までできるようになりました。
次はいよいよ動画の書き出しについて解説していきます。