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【カメラ】SONY α7sⅲを実際に使ってのレビュー・作例

今回は「最強の動画機」として名高いSONYから出ている一眼ミラーレスカメラ α7sⅲ のレビューをしてみます。

 

僕自身、α7sⅲを"ほぼ"発売日に手にした(実際は人気すぎて発売日から数日遅れたのですが)ので、2021年4月の現時点でおよそ半年使ってきたことになります。

この半年毎日とは言わずとも、ほとんど毎日触ってきたぐらい愛らしい存在です。もう本当に大好き。

 

ということで、今回は約半年ほどα7sⅲを使ってきた中での使用感や、α7sⅲの強みや弱み、同時期に発売された同じ一眼ミラーレスカメラのα7cとの違いなどについて買いていきたいと思いますので、よかったら最後までご覧ください。

 

本記事の流れ

  • α7sⅲのざっくり概要、特徴などについて
  • 実際の使用感(メリットやデメリット)
  • 少しだけ作例を紹介

 

α7sⅲの主な特徴

それでは最初にα7sⅲの全体的な特徴についてご紹介します。

4K 120pの高画質・ハイフレームレート撮影に対応

今回の記事では特に紹介する順番に意味はありませんが、やはり一番最初にα7sⅲの魅力を紹介するとなれば4k120pの高画質・ハイフレームレートでの撮影ができるという点が第一に出てくるのではないでしょうか。

 

前作のα7sⅱや、同じSONY一眼ミラーレスの人気機種α7ⅲではHD撮影においては120p撮影が可能でしたが、4K撮影では30pしか出来ませんでした。

HD映像でも十分に綺麗な映像を撮ることはできますが、やはり映像作品を作るのであればより綺麗な映像を求めるのは至極当然の流れだと思います。ことα7sⅲが欲しくなるような人であれば尚更。

 

シネマカメラでは4K120pで撮影できるものをいくつか聞きますが、一般的なミラーレス機ではあまりないですよね。(α7sⅲ以外だとEOS R5ぐらいでしょうか、他にもあるようでしたらスミマセン)

 

今まではプロの現場でしか撮影できなかったような4K120pの撮影が、僕らのような一般ユーザーでも気軽に撮影ができるのは本当に素晴らしいです。

実際に4K120pの撮影を多数行なってきましたが、めちゃくちゃ綺麗な映像でスローモーションな演出ができるので、なんてことのない日常のシーンが非常にノスタルジックに撮影することができます。

 

ISO 409600での超高感度撮影

これも発表時にめちゃくちゃ話題になった点ですね。

画素数が1210万画素数と他の一眼カメラに比べると画素数は低め(大体iPhoneと同じぐらいの画素数)なのですが、それとトレードオフで超高感度という機能を得ることができました。

 

これは同じセンサーサイズに対して、画素数が多いほうが一つ一つの素子が小さくなって光の取り込み量が小さくなり、逆にα7sⅲのように画素数を低くすると、一つあたりの素子が大きくなるため、光を多く取り込めるということです。(少し説明が難しいですが、ぐぐってみると分かりやすく解説しているサイトがたくさん出てきます!)

 

α7sⅲは画素数を1210万画素にすることで、ISO感度が409600という聞いたことがないようなISO感度まで上げることができるようになっています。

(まあ、さすがに409600までISOを上げることは中々ないですが^^;)

 

画素数が低くっているので写真メインの人にとっては敬遠されがちですが、僕のような動画メインにとっては前述の4K撮影と合わせてだいぶ魅力的な仕様となっています。

 

SONY 待望のバリアングルモニター

 

SONYでは長らく背面液晶がチルト式のものが採用されていましたが、2020年6月に発売されたコンデジカメラのZV-1でとうとうバリアングルが登場。

これを皮切りにとうとうαシリーズでもバリアングルが搭載されるのか!?と思っていたところに、満を持してα7sⅲでバリアングルモニターとなりました。

 

人によっての好みはあるかもしれませんが、Vlogなどで自撮りをメインにしたい人やYouTube動画で撮影中の自分の姿を確認したい人にとっては圧倒的にバリアングルの方がいいでしょう。

 

噂によると今のカメラの市場はバリアングルじゃないと売れないとかなんとか。

 

実際の使用感(良いところ・悪いところ)

それでは実際に半年ほど使ってみて改めて感じたα7sⅲの良いところと悪いところについてご紹介したいと思います。

結論としては以下の通りです。

α7sⅲの良いところ

  • 4:2:2の10bit撮影による豊かな色階調
  • 長時間の4K撮影が可能
  • SONY新メニューの操作性の良さ
  • グリップ性の心地良さ
  • 写真機としても十分使える

α7sⅲの悪いところ

  • 撮影データの大きさ
  • 4K撮影時にSuper35mmが使えない
  • 単純に高い(お金が…)

 

4:2:2の10bit撮影による豊かな色諧調

α7sⅲのとにかく良かったところが、4:2:2の10bit撮影。

カメラ初心者の方にとっては「よんにーにーのじゅうビット????」って感じなると思いますが、めっちゃ分かりやすく言うと「きめ細やかで豊かな色の表現ができる」ってことです。

 

これを文章で説明するとめちゃくちゃ難しいので、以下の8bitと10bitの比較画像をご覧ください。

 

(1枚目 4:2:0 8bit)

 

(2枚目 4:2:2 10bit)

 

拡大しないと分かりにくいかもしれませんが、8bitで撮影した方が空の部分でドットのようなムラが出ています。

一方で10bitで撮影した方は拡大してもムラのようなものは特に見受けられません。

 

これは8bitと10bitの色表現に100倍の違いがあるからこそ起こり得る現象です。

わずか2bitの差なのですが、色表現においてはこの差が大きいということが分かりますね。

 

この豊かな諧調表現があるおかげで、α7sⅲで撮影した映像のカラーグレーディングをしているときがめちゃくちゃ楽しくなりました。

とはいえ、カラグレに関してはまだまだ勉強中なんですがね^^;

 

長時間の4K撮影が可能

自分はYouTube撮影やVlog撮影などで長時間の撮影をすることが結構あります。

長い時だと30分を超えて、1時間近く撮影することもあるのですが、今のところは熱停止するとかいうことは一度もありません。

 

大人の事情(?)だと思いますが、30分を超えての撮影ができないカメラも多くある中、このα7sⅲに関してはそんなことは一切気にしないで長回しが可能となっているのは、個人的にはめちゃくちゃ良い機能でした。

YouTube撮影も噛まずにスムーズに喋ることができたら、長回しが必要ではなくなるのかもしれませんが、少なくとも僕のトーク力では長回しは必須です^^;

 

なので、自分のように長時間の撮影をしたいという方であれば、この点は非常に良い点なのではないかと思います。

 

SONY新メニューの操作性

SONYのメニュー画面は前々から分かりにくいと言われていました。

実際にSONYしか今まで使ったことのない僕自身もそれを思っていたほどです。

 

ですが、α7sⅲの登場と同時にメニュー画面も刷新され、操作性が格段にあがりました。

 

従来のメニュー画面だと横にメニューを進めていく形だったのですが、α7sⅲからは縦方向にスクロールをするような形になっています。

これをすることで、上の画像のように1つ先の画面まで表示することができるようになり、メニュー画面内で迷子になる数がだいぶ減りました。笑

 

あと、なんといっても地味にいいのがタッチ操作に対応したことです。

ホイール操作でも悪くはないのですが、ずっとホイールで操作していると指が痛くなるんですよね。

そんなときにこのタッチ操作があるのは本当に助かります。

 

グリップ性の良さ

α7sⅲのグリップ性ですが、端的に言ってめちゃくちゃ良いです、手にめちゃくちゃフィットします。

 

α7ⅲのときに良く言われていたことですが、グリップ部分が若干小さくてカメラ本体を落としてしまいそうということがありました。

それが、α7sⅲでは改善されていて、グリップ部分が少し深くなっているため、フィット感がかなり増しています。

 

 

単純な重さ比較ではα7sⅲが約700g、α7ⅲが約650gとα7sⅲの方が50gほど重くなっているのですが、このグリップのおかげで一緒か、逆に少し軽く感じるぐらいです。

 

写真機としても十分使える

前述の通り、α7sⅲの画素数は1200万程度しかありません。

他のαシリーズのカメラだと2000万画素や6000万画素も撮れるものがあるのに、動画に特化しているということもあり、これぐらいの画素数になっています。

 

1000万画素というと大体iPhoneのカメラと同じぐらいなので、動画じゃなくて写真をメインに撮りたいという人からしたら"低画素機"という印象を持たれるかもしれません。

 

なんですけど、ぶっちゃけ写真機としても十分に使えるということが、この半年ずっと使っていて感じました。

正直僕のようなライトな写真ユーザーとしてはスマホやPC画面で見れたらいい程度なので、それぐらいであれば1200万画素もあれば全然十分かなというのが率直な感想です。

 

少なくともこのブログに掲載するぐらいであれば、1200万画素もあれば十分すぎるぐらいですね。

 

ということで、少しだけ作例をご紹介。

(ISO40 F5 30s TAMRON 28-75mm)

(ISO40 F1.8 1/2000s SEL20F18G)

(ISO40 F3.5 10s SEL20F18G)

(ISO40 F5.6 30s SEL20F18G)

 

【使用レンズはこちら】

タムロン(TAMRON) 28-75mm F/2.8 Di III RXD ソニーEマウント用(Model A036)

ソニー SONY 単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL20F18G ブラック

 

ということで、α7sⅲの作例をさくっとみていただいたところで、次はα7sⅲのもう少し良かったらなぁと思ったところをご紹介します。(前提としてα7sⅲはめちゃくちゃ大好きなカメラですので、悪しからず^^;)

 

撮影データがめちゃくちゃ大きい

前述したように4:2:2:の10bit撮影もできるし、4K120pのスローモーション撮影もできます。

ですが、それとトレードオフで撮影データがエグいぐらい大きくなってしまいます。

 

以下の画像をご覧ください。

 

こちらの動画は4:2:2 10bit 4K 120pで撮影をしているのですが、わずか1分25秒の動画素材でファイルサイズが3.05GBあります。

念の為言っておきますが、1時間25分の動画ではなくて1分25秒です。要するに85秒です。

 

もうね、ストレージがいくらあっても足りません。

まあ、120pで1分も撮影した自分もどうかとは思いますが、とにかくファイルサイズがとてつもなくでかいので、今後ストレージ管理をどうやっていくかが課題となりそうです。

 

あと、上記のような設定で動画を撮ろうとする場合だと普通のSDカードが使えず、CFexpressAのカードが必須になるので注意してください。

 

4K撮影時にSuper35mmが使えない

α7sⅲに標準で搭載されている機能でSuper35mmモードというものがあります。

これは画面を少しクロップして擬似的にレンズの焦点距離を1.5倍にしてくれる機能で個人的にめちゃくちゃ使う機能なんです。

 

ですが、これが4K撮影をしている間は使うことができません( ;  ; )

もうこれはα7sⅲの仕様なので仕方ないのですが、単焦点レンズの時にもう少し寄りたいな〜と思う時によく使っていた機能ではあったので、少し残念です。

 

まあ、焦点距離は足で稼げってことですね。(ポジティブシンキング)

 

シンプルに本体代が高い

最後はこれですね、シンプルに本体代がめちゃくちゃ高いです。

新品で買うと、40万以上します。(そこからさらに消費税が4万かかります)

あと、当然ですけどレンズ代もかかります。

 

さらに、4K120pを撮影しようとするとSDカードではなく、CFexpress Aのカードが必要になりますが、これも4万円以上します。

 

しかも、前述したようにめちゃくちゃ重たい動画素材になりますので、それなりのPCスペックが必要になります。

 

ということで、お金がいくらあっても足りません( ;  ; )

 

なんですが、それらを差し引いても素敵な映像が撮れるということは個人的には全然有りの出費なのかなと思います。

人によるかもしれませんが、僕みたいな動画に興味を持っている人には是非手にしてもらいたいカメラです。

 

最後に

ということで、長々と僕が愛用しているα7sⅲについて書いてみました。

 

最初にも書いたんですが、本当に大好きなカメラで出かける際には必ず一緒に持っていく僕の相棒みたいな存在です。

 

若干の微妙なところはありますが、それらを差し引いても名機なんじゃないかなと個人的には思っていますので、もし興味がある人は是非α7sⅲを購入してみてください。(別にSONYの回しもんでもなんでもないです)

そして、是非一緒に撮影にいきましょう!(切実にカメラ仲間募集しています)(ブログで募集するな)(以上です)

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