さて、今回はHAKUBAさんのカメラバッグ GW-PRO RED 「2SGWPR-BPLT2」をレビューしていこうと思います。
実はこのバッグ、購入前に実際に使用した方のレビューがないか色々と探したんですが、なかなかそういったものがなくて、「実は全然人気のないバッグなんじゃないか…」なんて不安に思っていました。
なんですが、安心安定のHAKUBAさんのカメラバッグということで、思い切って購入してみたという次第です。
(一応事前に実店舗に行って、素材や背負った感じは確かめてはいましたが…^^;)
ということで、今回はGW-PRO RED「2SGWPR-BPLT2」をご紹介するとともに、実際に僕が半年ほど使用してきて感じてきたことなどをご紹介していきたいと思います。
とりあえず結論
まず最初にいきなり結論ではあるんですが、このカメラバッグ、
初心者が最初に買うカメラバッグとしてめちゃくちゃおすすめ
だと感じました。
そのように思う理由は主に以下の点です。
初心者向けな理由
- 必要十分な機材収納スペース
- 旅行はもちろん日常使いとしても使える
- 高級感はないが、長年使える安心感はある(素材感的に)
詳しくは、下記で詳しく解説しますが、約6ヶ月このカメラバッグを使ってきた僕の感想としては「初心者におすすめ」ということです。
というのも、僕自身も本格的なカメラバッグを買ったのが今回のバッグが初めてでした。
特に3番目の理由の「高級感はないが、長年使える安心感がある」という点について、長く使うカメラバッグとしては非常に重要な要素です。
値段としては決して安くはないかもしれませんが、長い目で見た時に中途半端な値段のカメラバッグを買うよりは、これぐらいのものが最初の購入としては一番無難なラインではないかと思います。(逆にこれ以上高くなると初心者にはなかなか手が出しづらい金額)
全体的な仕様について
ということで、GW-PRO RED「2SGWPR-BPLT2」の全体的な仕様についてご紹介していきます。
とにかく収納箇所が多いので、以下の流れに沿って説明します。項目が多いので、興味があるところをクリックしてください。
外観、サイズ
まずは外観からですが、素材はポリエステル素材で全体的にスベスベした肌触り。
そして見た目は写真の通りで、前面の一部だけ若干の迷彩柄になっており、その他の部分は黒・グレーで非常にシンプルです。
また、サイズの方は公称値でW320×H510×D270mmです。
他にも、サイド部分に取手がつけられていて、横倒しにしてカメラを取りだそうとする時に固定がしやすかったりするなど、国内メーカーならではの細かい気配りがあるのも有り難いポイントです。
あとは、詳細は後述しますが、メインの収納部以外にもとにかく収納スペースがたくさんあって、大きいものから小さいものまで全部で11箇所の収納スペースがあります。
(数え間違えがあったらすいません、でもそれぐらいたくさんの収納部があるんです^^;)
構造
続いては構造ですが、大きく分けてメインのカメラ収納部とサブの収納部に別れている2気室構造になっています。
バッグ全体がカメラ収納部となっているバッグもたくさんありますが、特に初心者のうちで、そこまでカメラ機材が多くない方だとこれぐらいの収納でも十分です。
メインの収納部にカメラ機材を入れて、サブの方には着替えなどを入れて旅行に行くことなんかもできます。
メイン収納部
メイン収納部ですが、写真の通りでマジックテープで着脱ができる間仕切りで自分好みにカスタマイズができます。
マジックテープの間仕切りは全部で6個ついているので、割と自由度高めにカスタムすることができます。
メイン収納部の深さは約17cm程度はあるので、バカでかいカメラでない限りは余裕をもって入れることができます。
参考までに僕が実際にカメラを収納している状態が以下の通りです。
他にもZV-1をサブの収納部に入れて、メイン収納部にもう1台フルサイズ相当のカメラを入れることもできますし、そこそこの望遠レンズも入れることができます。
あと書くまでもありませんが、収納部の内部は写真の通り柔らかいクッション性の材質でできているので、機材へのダメージはほとんどきにしなくていいです。
サイドアクセス
サブ収納部の紹介に行く前にサイドアクセスについて。
個人的にはカメラバッグには必須と言っても過言ではない「サイドアクセス」ですが、このカメラバッグももちろんサイドアクセスは可能です。
このサイドアクセスがあることによって、歩行中でもリュックをおろさずにカメラを取り出すことができるので、移動をしながら撮影をしたい人にとっては必ず欲しい機構だと思います。
サブ収納部
次はバッグの上部分のサブ収納部です。
こちらの収納部はメインの収納部とは間仕切りで完全に仕切られているので、また別のスペースとして使うことができます。
僕の使い方だと、メインの収納部にはカメラ機材やアクセサリー類、サブの方には着替えやレンズのクリーナー類をよく入れることが多いです。
とにかく、バッグ全体ががっつりカメラ収納部よりも、個人的にはこんな感じで間仕切りで分けられている方が日常使いもできてポイントが高いです。
また、サブ収納部の空間ですが、大体高さが22cm、奥行きが一番広いところで13cmなので、まずまずの収納力といった感じです。
PC、タブレット収納
サブ収納部の背面部には、PCやタブレットを収納できる場所もあります。
こちらの収納に関してですが、公式サイトでは15インチ相当のPCが収納可能と謳われていましたが、僕の持っている16インチのMacbookProも収納可能でした。(個人的にめっちゃ嬉しかったポイント)
上の写真のように少しはみ出る形にはなりますが、十分収納することが可能です。
ペットボトルホルダー
バッグ側面にはペットボトルホルダー付きです。
サイズ感としては、500mlペットボトルがジャストフィットするぐらいです。
ちなみに左右どちら側にもついているのもありがたいです。
あと、こちらのホルダーにはペットボトル以外にも三脚等を入れることもできます。
三脚以外でも、上の写真のようにジンバルなんかも入れることができます。
また、側面の上部には三脚を固定するためのベルトもあるので、歩行中に三脚がブラブラしてしまうような心配もありません。
ベルトの高さですが、3段での高さ調整が可能なので、お手持ちの三脚の大きさに合わせての調整が可能です。
小物収納
今回のバッグですが、とにかく小物を収納する箇所がたくさんあります。
まず最初にサブ収納部の前面側に3箇所。
こちらはジッパーであけるタイプの収納部が1つと、メッシュタイプの収納部が2つあります。
ジッパー部分はそこそこのサイズがあるので、長財布ぐらいの大きさであれば十分に収納することが可能です。
メッシュ部分にはメモリーカードや予備バッテリー等を入れることが多いです。
次は前面の上部に1つ。
こちらの収納部は薄めではあるので、あまり大きいものを入れることができませんが、スマホ等のちょっとしたものを入れるのは適しています。
そして前面の中央部にも1つ。
こちらもそこまで大きいスペースではないですが、アクセスがしやすいところではあるので、ティッシュ等のよく使うものを入れることが多いです。
あと、下の写真のようにカラーチェッカーも入れておいて、使うときにサッと取り出すことができます。
コチラもおすすめ3-in-1 カラーチェッカー グレーカード18% ホワイトバランスカード
さらにバッグ前面の下部にも1つ。
こちらはそこそこのサイズ感はあるので、モバイルバッテリー×2個を入れてもまだ余裕があります。あと、ネットがあるのでバッテリーが固定されるのもいいですね。
腰ベルト
腰部分を固定することができる腰ベルトも標準で付いています。
写真見ていただいたら分かる通り、腰ベルト部分にも収納部があるのでレンズキャップ等を入れるのにめちゃくちゃ適しています。レンズキャップをどこにしまったか良く忘れてしまう僕にとっては本当に有り難い機構です。
ちなみにこちらの腰ベルトですが、着脱が可能なので不要であれば取り外してしまうこともできます。(普段使いでは僕も外して使っています)
キャリーバーホルダー
バッグ背面部にはキャリーケースの取手部分に固定することのできるホルダーがついているので、キャリーバッグ使用時には重宝されます。
レインカバー
バッグの背面下部にさりげなくあるのですが、標準でレインカバーが入っています。なので、不意の雨でも機材を保護することが可能です。
レインカバー自体は小さく折り畳むことができるので、晴れの日でカバーを使わない日でも特に負担になっているような感覚はありません。
(オプション)ZEROフック
最後にオプションにはなるのですが、ショルダー部分にHAKUBAの純正の「ZEROフック」を取り付けることができます。
これの何がいいのかというと、カメラを首から下げ続けているとどうしても首に負担がかかってしまいますよね。
そんなときにこのZEROフックがあると、カメラのストラップをこのフックにかけることができるので、首の負担を減らすことができます。
コチラもおすすめHAKUBA ZEROフック KH-STH
実際に使ってみての使用感
ということで、バッグの紹介が長くなってしまいましたが、実際に使ってみての感想についてまとめていきたいと思います。
以下の3ポイントでまとめていきます。
- 収納力
- 背負い心地
- 取り回し
収納力
収納力に関しては上の仕様紹介でも書いた通り、必要十分な容量を満足しているので、特に不満と思ったことはありません。
特に僕がカメラバッグを選ぶ基準で重視していた「2気室構造」がとられているのが、このバッグの一番気に入っているところですね。
ちなみに、宿泊した際に実際にバッグ入れていた物としては以下の通り。
- フルサイズ一眼カメラ×2台(レンズ含)
- コンパクトデジタルカメラ(グリップ含)
- 外付けマイク
- NDフィルター
- ジンバル
- ミニ三脚
- 各種バッテリー、ケーブル類
- レンズクリーナー一式
- スマホ
- ノートパソコン
- 着替え類
とまあこんな感じで、宿泊を伴うときでもまあ余裕です。
超望遠レンズを持っていきたい人にとっては若干厳しいかもしれませんが、そこそこの望遠レンズであれば楽勝で収納可能です。
背負い心地
背負い心地はショルダー部分がしっかりしているので、非常にいいです。
例えば上記の荷物を一気にバッグに入れると余裕で10kgを超えるのですが、これで1日山を歩きまわったりしていました。
ショルダー部分が厚めでクッション性があるので、うまく重量が分散できている。
加えて、背中に当たる部分もメッシュ+クッションなので、背中に密着しているような嫌な感じが軽減されています。
あとは胸のベルト部分を締めると、肩だけにかかってた負担が軽減されるので、一気に楽になります。(これが非常に強力)
取り回し
取り回しについても、個人的には十分合格点にあると思います。
前述したように、サイドアクセスが簡単にできるので、移動中のふとした瞬間の撮影機会を逃すことも少なくなりました。
他にも、細かい小物スペースがたくさんあるので、アクセスしやすいところによく使うもの、逆にアクセスがしにくいところには貴重品などを保管する、などの使い分けもできます。
悪いところをしいて言うのであれば、メイン収納部を開けるときにジッパーを片方の側面側から反対側まで持っていかなければいけないのは、少々手間に感じることもありますが、まあ全開放する機会もあまりないのでそこまで不便には感じていないです。
まとめ
ということでまとめなんですが、最初にも書いた通り「初心者の最初に選ぶカメラバッグ」としては最適なんじゃないかなと感じました。
カメラを長くやっていて、ごっついレンズを持ち運ぶのは少々難しいですが、中クラスのレンズサイズのものであれば十分に収納できますし、複数のカメラを入れることもできます。
あとは2気室構造になっているので、カメラ関係以外の荷物も入れることができて、普段使いとしても使用できるのも良い。
是非この記事を読んでいただいた方はチェックしてみてください!